2026/10/15

鑑賞前は関心が低かった20人のうち、19人が変わった。

──しまじまの芸能祭 来場者アンケート分析報告

2026年8月16日、糸満ぜんぶ祭りで開催した「しまじまの芸能祭」ステージの来場者アンケート(131件)を分析しました。鑑賞による意識の変化や有料公演の可能性、見えてきた課題をご紹介します。

令和8年度沖縄しまじま芸能支援共同企業体事務局

 

 

2026年8月16日、糸満ぜんぶ祭りの会場で「しまじまの芸能祭」の特別ステージを開催しました。「しまじまの芸能祭」は、沖縄県文化振興課の事業として、県内各地に受け継がれる地域芸能を紹介する取り組みです。

当日は、志多伯伝統文化保存会(八重瀬町)、田場区伝統芸能ティンベー獅子舞保存会(うるま市)、伊江村民俗芸能保存会(伊江村)の3団体が出演しました。ふだんは地域の外で見る機会の少ない芸能が、ひとつの舞台に並びました。

当日は来場者の皆さまにアンケートをお願いし、131件の回答をいただきました。「楽しかった」で終わらせず、次の一手につなげるために、単純集計に加えて回答者の属性ごとのクロス集計と統計的な検定まで行いました。

ここでは、その中からいくつかの発見をご紹介します。

開催日2026年8月16日(日)
会場糸満ぜんぶ祭り 会場内ステージ
出演3団体(八重瀬町・うるま市・伊江村)
アンケート回答131件

  

 

鑑賞前と鑑賞後で、地域の芸能への関心がどう変わったかを尋ねました。

全体では「とても関心がある」が54.2%(71件)から69.5%(91件)に上がりました。しかし、本当に注目すべきなのは一人ひとりの変化です。鑑賞前に「あまり関心がない」「考えたことがなかった」と答えた20人のうち、19人が鑑賞後に関心を高めていました。

舞台が「入口」として機能していたことを、データが示しています。

 

 

「沖縄を訪れる人にすすめたいか」を10段階で尋ねると、10点が51.9%(68件)、平均は8.8点でした。

回答者の約8割は県内在住の方です。ふだんから沖縄の暮らしや文化に親しんでいる地元の皆さんが「ぜひ見てほしい」と太鼓判を押したことは、地域芸能が沖縄の魅力として自信を持って届けられるコンテンツであることを示しています。

 

 

 

「解説付き・座席指定・90分程度の公演なら、いくらまで払えるか」という問いには、有料でも参加したいという人が9割(90.3%・102件)にのぼりました。最も多かった答えは「2,000円まで」(51.3%・58件)です。ました。最も多かった答えは「2,000円まで」(51.3%・58件)です。

ところが年代別に見ると、10〜20代だけ様子が違いました。「有料なら参加しない」と答えた11人のうち9人(81.8%)が10〜20代だったのです。若い世代にも気軽に足を運んでもらえるよう、1,000円以下で楽しめる入口を用意することが、次のステップになりそうです。年代に集中していたのです。

 

 

鑑賞後に「やってみたいこと」を尋ねると、「地域の祭りや公演を見に行きたい」が50.4%(66件)で最も多くなりました。そして、「担い手やスタッフとして関わってみたい」と答えた人が12人(9.2%)いました。、「担い手やスタッフとして関わってみたい」と答えた人が12人(9.2%)いました。

担い手不足は、多くの地域芸能が抱える切実な課題です。この12人を年代別に見ると、8人が50代以上で、統計的にも意味のある偏りでした。踊り手としてだけでなく、運営や裏方として地域芸能を支えたいという思いの表れと考えられます。こうした世代が関われる受け皿をつくることが、継承の新しい力につながります。

 

  

アンケートにご協力いただいた来場者の皆さま、暑いなか舞台に立ってくださった出演団体の皆さま、会場でお世話になった糸満ぜんぶ祭り関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。
いただいた声は、しまじまの芸能祭のこれからに生かしてまいります。

 

令和8年度沖縄しまじま芸能支援共同企業体事務局